なのはA’s劇場版を見てまいりました(ネタバレ注意)

2012年7月19日
レポート

 
 普段あまり話題には上げませんが、リリカルなのはシリーズはかなり好きでして、中でも一番好きなのがシリーズ2作目の「A’s」です。このたび、そのA’sが映画化して公開となったので、映画館まで足を運んでまいりました。
 1作目が映画化された折も、ものすごく高いクオリティに驚かされ非常に感動しましたので、期待は否が応でも高まるばかり。期待しすぎなんじゃないかと自分で思わないでもなかったのですが……

 それでもなお、期待の見積もりが甘かった。

 よもやこれほどの尋常ならざる完成度とは……A’sが好きだという個人的趣向を差し引いても、間違いなくそのクオリティはとてつもないレベルでした。

 以下、シナリオ構成に関するネタバレを含む部分がありますので、まだ鑑賞前の方はご注意ください。


 
 
 

 まず驚かされたのが、前半部分の大幅なオミットとシナリオの書き換え。無印劇場版でも細かいエピソードはかなり省かれていましたが、冒頭にいきなり追加シーンを挟んでいるにも関わらず、だいたいTV版全体の30%ほどを20分強というところでしょうか。無印と違ってアニメ版にもわりと無駄なエピソードやシーンというのは殆ど無かったので、正直なところ、これって端折り過ぎなんじゃないのか?と不安になる部分もありました。何しろTV版冒頭のドンパチには結構派手なシーンが詰まっていたので、それを切ってしまって物足りないことにならないのではないか、と。

 まぁ、

 私なんぞの不安なんか杞憂になるに決まっていたのですが。

 実のところ、A’sの映画化という話を聞いた時に、どこを削れば一番収まりが良いのかというのが疑問でした。その答えがいきなり示されたと……必要な要素は「なのはたちがヴォルケンリッターに一度敗北する」という事柄だったわけで、序盤が過ぎてしまえば短縮された事実自体を忘れてしまうという見事な構成。もちろんその後の話の運びが絶妙だったことは言うまでもありませんが。

 そして中盤、先陣を切って落涙を引き起こさせてくれたのはやっぱりヴィータ。健気で強い。まさに漢娘の中の漢娘。ここで涙腺が決壊したようで、以降は目頭が発熱し放題。ハンカチが手放せない状態になってしまいました……w

 戦闘シーンも例によって非常にかっこよく、デバイスのギミックは思わず身を乗り出しそうになるほどの凝った作り。魔力砲も相変わらずロボットアニメ顔負けの迫力で、今回は敵も味方もデバイス満載ですから、見ていて飽きが来ませんでした。

 終盤の展開は映画化に合わせて細部が変わっているものの、TV版の流れをひっくり返すようなものでもなく、結びは言うまでも無く綺麗に収まります。詳しく書いてしまうのは憚られるので避けますが、みんなが期待している要素はしっかり詰め込まれているはず、とだけ。
 TV版の総時間と比べれば尺は短いはずなのに、終盤の密度は明らかにTV版以上……これがまさに前半の思い切ったオミットの成果と言えるのかもしれません。
 また、無印劇場版から入った方々にしてみれば、フェイトの心の傷の問題や、管理局の面々の扱いあたりが気になるところでしょうが、そういった要素もしっかり補われています。実際のところ、無印でほんの少し消化しきれなかった部分が、きっちりと結ばれているとも言えましょう。

 追加シーンも非常に多く、それでいて全体的にわかりやすく再構成されたとも言える劇場版A’s、大きかった期待を更に上回る最高のクオリティでした。

 あ、もちろん

 なのフェイ派諸氏が垂涎の追加要素も満載です。

 ここ大事よね(;´∀`)