さすがに廃人というほどでは無いですが

2012年9月27日
レポート

 いわゆる「国民的タイトル」と称される作品の一角『ドラゴンクエスト』、その10作目が8月の初めに発売されました。
 シリーズ初のオンライン対応で、FF11などをやってた人たちからは歓迎され、オンラインゲーム嫌いの人からは総スカン……良くも悪くも大作にふさわしい大きな反響を呼びました。

 で、当の私自身は「とりあえず様子見かなー」なんて思ってたのですが、親父はずっとドラクエをプレーしているので、今作も普通に購入。情報公開時は「オンラインは嫌だな」と忌避してたのですが、AIを仲間にして1人でもプレー可能という仕様を知って購入を決意したそうで。
 そんな親父が居間のテレビでプレーしてるのを脇で見てると、ついついいろいろ口出ししてしまうわけです。同じスクウェアエニックスの製品であるからなのかはわかりませんが、ゲーム全体の感じがどことなくFF11を思い出す作りで、先輩風ってのも変な話ですが、どうしても引っかかってるとお節介焼きたくなってしまうのが人情というもの。

 さて、これまた人によるでしょうが、あまり助言に徹してばかりいると、そのうちこんな思考が沸いてくるわけです。

「自分だったらそういう動きはしない……こう動くのに!!」と。

 結局、いてもたってもいられず発売2日後にWii本体ごとソフトを購入。FF11を引退して以来、数年ぶりのオンラインRPGプレー開始となりました。まぁでもあれです、あまり夢中になりすぎるといろいろとおざなりになっちゃいますし、ほどほどにしておこうと心がけて、結構1人で遊べる要素も多いらしいから1日1時間とかそんなもんでね、高橋名人も言ってたわけで……

 うん、

 気付けばあれから

 そろそろ2ヶ月経過か……

 はいすいません、すっかりどっぷりドラクエ漬けの2ヶ月になってました orz

 かろうじて購入直後に1度だけこちらの更新は出来たものの、軌道に乗ったらもう止まれません……徐々にプレー時間は長くなり、半月後には余暇のほぼ全てを当てるような惨状に(;´д`)
 まぁあれですね、やはり仲間の存在が大きいでしょうか。毎年恒例の夏休みのオフ会合宿でプレー画面を見て触発されたFF11での仲間諸氏が、次々とドラクエのプレーを開始されたので、ログインする気力も自然と底上げされた感じで。

 さて、私情はこのぐらいにしてゲームのレビュー的なお話も。
 ここから冗長になりますのでいったん格納します。

 概要は公式サイトをご参照くださいとして、実際プレーしてみて感じたことをつらつらと。

【全体的な印象】
 ゲーム性自体はわりとドラクエしてるかなーって感じがします。戦闘はいちおうリアルタイムで進んではいきますが、オートアタックではなく通常攻撃もコマンド入力式で、イメージとしてはFF4あたりのWTBに近いかも。ただ、コマンド入力をせずにいる間も次の行動までの待機時間はカウントされており、入力速度が速くないといけないということもありません。戦闘開始時には「~~があらわれた!」でおなじみの敵出現シーンがきちんと挟まったり、勝利するたびにお馴染みのSEが鳴ったりと、お約束は踏襲しています。ちなみに出現演出は挟まりますが、戦闘自体はシームレスです。

 呪文や特技なんかもだいたい従来のドラクエでお馴染みのものが揃っています。ただスクルト・フバーハ・イオラなど今作のシステム下で強力な効果を発揮するものは、従来よりも習得がだいぶ遅めに設定されています。ベホマラーに至っては現状のレベルキャップでやっと覚えるぐらいでw
 また、これもオンラインRPGゆえではあるのでしょうが、現状では全ての呪文を覚えることはできません。いわゆる高位クラス(メラゾーマ・マヒャド・イオナズン・ベホマ・ザオリクなど)の呪文はプレーヤー側には未実装で、今後レベルキャップの開放に応じて実装されていくものと思われます。(実際、後半のボス敵が高位クラスの魔法を使うことは確認されているため、システム上きちんと存在はしています。)

 冒険の舞台となるワールドマップは非常に広いです。現状、何に使うのかよくわからない場所とか、レベルキャップで行っても命がけで歩くことになるような場所とか、今後も世界が広がっていくことを予感させてくれます。Wiiはそんなに画像が精細に描けるハードではありませんが、それを鑑みるとむしろ逆に風景は綺麗に感じますね。もちろんPS3やPCで洋ゲーなんかをバリバリにやりこんでいる方々にしてみれば、荒く感じて仕方ないのかもしれませんが……そりゃ比べるのが酷ってもんだ(;´д`)

【レベリングへの配慮】
 何よりもの目玉要素は、レベリングに対する配慮かもしれません。このゲームも和製MMOのお約束に違わず、ゲームを進行させるにはレベル上げをしっかり行わねばなりませんが、あまりプレー時間を取れない人でも快適に遊べるよう工夫がされています。

 1つが「サポート仲間」のシステム。プレーヤーはログアウト時に毎度おなじみの酒場にて、自分のキャラクターをNPCとして「登録」しておくことが出来ます。それを他のプレーヤーが有料でレンタルすることが出来るようになっており、雇ったキャラクターと最大48時間いっしょに冒険することが出来ます。これを使えば、わざわざ野良パーティを探さずとも、レベリングがスムーズに行えます。FF11と違って敵とのレベル差で経験値が変動することがないため、前衛職はソロでもレベリングできないことはないのですが、僧侶などはどうしても攻撃力が見劣りするので、たいがいは酒場で仲間を増やした方が高効率になりがちでした。
 もちろんこの手のAIは基本的にあまり頭がよろしくないので、抵抗がないのならプレーヤーの操るキャラ同士でパーティを組んだ方が効率は高くなることが多いです。とは言え、FF11では「ソロは茨の道」なんて言われてましたから(凄まじく例外な御方もいましたが……w)、快適さには天と地の差があるのではないでしょうか。
 ちなみに預けた方も雇われている最中に得た経験値とお金の一部を次のログイン時に取得できるので、これもログアウト時間が長くなってしまいがちな人にはありがたいシステムです。

 もう1つの工夫が「元気玉」です。システムを使用し始めるにはある程度ゲームを進める必要があるのですが、特定条件を満たすと「元気玉」というアイテムが定期的に支給されるようになります。字面的には世界のみんなの元気を分けてもらう必殺技みたいですが、このゲームでは自分に使用する補助アイテムです。
 効果は単純明快、リアルタイムで30分間、取得する経験値とお金が2倍になるという凄まじい内容。FF11にあった経験値ボーナス指輪と違って取得上限値は無いため、効率を上げればかなりの経験値ブーストが可能です。
 その取得の条件というのが「ログアウト時間が22時間経過する毎に1つ支給」です。つまり、暇さえあればずっとログインしている人にはなかなか支給されません。逆に平日は激務に追われて週末以外ログインする暇がないという方は、週あたりだいたい(24時間×5日+αと考えて)5~6個ぐらいもらえるんじゃないでしょうか。もちろんずっとログインしてる人のが結果的にはレベルは上がるのでしょうが、ログイン頻度の低い人へのケアがされているというのは心情的にありがたいものがあります。

【戦闘やレベリング以外の要素】
 FF11と同じくストーリー要素はきちんと存在し、オフラインでのプロローグから始まる本筋のシナリオと、各国家で起きる事件などを解決していくキーシナリオ的なものがあります。いちおうストーリー上のラスボスに当たる存在も実装されており、上位プレーヤーは結構こいつの討伐も成功しているようです。話の内容はなかなか面白く、続きが見たいという願望がレベリングへの原動力に繋がったりもします。

 必須では無い要素としては各種クエストや職人などがあり、その辺もなかなかにやり甲斐があります。特に職人はおまけ要素とみなせぬほどによく出来ており、「一度装備した装備品は有料無料問わず他者に譲渡できない」というシステム上、なくてはならないものとなっています。

【ちょっと気になる点】※あくまで個人の感想です。
 わりと快適に遊べるゲームではありますが、現状で問題だと感じている点もいくらかあるので一応挙げておきます。

 とにかく高レベル帯のボス戦(またはレアアイテム狩りなどのそれに順ずる要素)がきつい。まぁあまり簡単にクリア出来ても面白くないでしょうし、レベルキャップ開放で今後解消されていくのでしょうが、現状では「レベルキャップまで上げても一定以上の段階のボスはクリアが困難」というバランスはちとやりすぎな気も。それこそプレーヤーが操作するキャラがフルパーティを組んでも、戦術が悪いと負けるという厳しさ。もちろん頭の悪いAIといっしょに行ったって勝てるはずもありません。このことから、ずっとサポート仲間を使ってレベリングしてきたオンラインゲーム初心者の人たちが、ストーリーが進められず困るという状況に陥っているとか。

 また、この厳しさの余波は「PCかNPCか」という要素だけに留まらず、キャラの職業や育て方に対する縛りまで発生させてしまっています。
 今作でもドラクエ8から引き継がれている「スキル」のシステムが採用されているのですが、現在はレベルキャップの関係もあって、1系統に集中的に振り込んでギリギリ100に届くというバランスです。(9と違って、武器などの共通性のあるスキル以外は、他職業のスキルPの使い回しは効きません。)
 しかし、強力なボス戦ではある程度「特定のスキルが高いところまで上がっているこの職業が必須」のようなセオリーが確立しているらしく、場合によってはそもそも職業まるごと活躍しにくいなどというのもあり、一部で不満が上がっているようです。かく言う私も僧侶をキャップまで育てたものの、非推奨のスキルにスキルポイントを割り振ってしまったため、上位ボス戦ではわりとお荷物状態 orz
 さらに、レベルキャップが現在50であるため、レベル50のサポート仲間の登録数が不足しているという問題もあります。(キャップに至ると経験値が入らないため、その職業で登録する人が少ない。)最高レベルの仲間を揃えねば厳しい局面が多々あるため、これもまたサポートオンリーでやっているプレーヤーには悩みの種のようです。

 もっとも、10月に大幅なバージョンアップが行われ、スキルポイント振り直しの実装やレベルキャップの開放が行われるようなので、この辺の問題は解決する可能性はあります。公式が「一人でも遊べる」を結構派手に喧伝していた経緯もありますので、特に「他プレーヤーと組むことを強制される」バランスについては、精力的に対策を立てていってもらえると嬉しいところです。
 
 
 と、少し苦言も書きましたが、概ね楽しんでおりますドラクエ10。今後もレベルキャップが開放されたり新職業が実装されたり、いずれはシナリオの追加が行われたりと、まだまだ展開していく予定のようですので、楽しく遊んでいくことが出来そうです。
 ちょうど大型バージョンアップが近いというタイミングもあって、最近は少し休憩気味ですが、また10月の中旬にはがっつり遊んでそうな自分がいる……w

 とりあえずは、

 スティックスキルが息を吹き返す未来がやってくることを信じて生きて行きます。

 いや、極振りしちゃったんだけど今ホント死んじゃっててね(ノ∀`;)

 装備のカスタマイズもイマイチなせいで、まっとうな信仰僧侶よりも回復魔力が低いんだから目も当てられない……w