【ネタバレ注意】これは評価割れたかなー(ダンロンアニメ感想3)

2013年7月22日
レポート

 アニメ版ダンガンロンパ3話の感想雑記でございます。

 原作との対比を交えて話したいので、以下、アニメでまだ到達していない部分のシナリオ範囲も含む致命的ネタバレが多くございます。原作をオールクリアしていない方は閲覧に重々ご注意ください。


<ここからしばらくネタバレ防止用空白>
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 この作品最大の見せ場である学級裁判。きっちりと言弾を撃ち込んで論破する演出なんかもあり、監督が放映開始前に「ゲームそのままです」って言ってた意図はわかりました。個人的にはもっと字幕が飛び交う形でも良かったんじゃないかって気はするんですが、その辺は人それぞれ感想も違うかと思われます。あれでもやりすぎって感じた人もいるでしょうしw
 細かいことはまた後述するとして、全体的な学級裁判の雰囲気はよく再現されてたと思います。言弾を撃たない部分に関してもわりと議論はスピーディに進んでたと思います。

 16席目の話は忘れずに挟んできましたねー。ちょっとした会話で終わりますが、伏線としては最重要ですし。やりとり自体はやや簡略化されてるけど、始まるまでの流れに変化は無いですね。さすがに学級裁判のルールを改めて説明することは無かったですがw

 初めに全員をぐるっと見回す演出がきちんと入ってるのは原作ファンとしては嬉しかった。あれが無いと学級裁判やってる感じがしないw
 
 で、いきなりツッコミどころですが、石丸の凶器についての発言に大和田「見りゃわかんだろ!」って

 あなた原作でナイフと間違えてたよね!?(;´Д`)

 で、朝日奈の証言はここで拾うと。あの捜査パートの超特急っぷりでは証言は拾い集めようがありませんし、どうしても「裁判中の情報の追加」が出てきてしまいますね。これだと事前推理が楽しみきれないわけですが、その辺はまぁ尺の都合で不可抗力というか、ゲーム版の特権だとも言える気はします。

 共犯は無駄だという説明を上手くまとめたのも見事ですが、「水泳バカ」をきちんと挟んだのにむしろ感心した……というか腐川の迷言を結構きっちり拾ってますよねアニメ版w
 
 で、

 ロイヤルミルクティーを待つさくらちゃんに
 心臓を鷲掴みにされたのは私だけじゃないはず。

 さくらちゃんのヒロイン力高すぎ。

 もっとも、回想の舞園が思ったより思いつめた感じじゃなかったのは意外。ただ、それが舞園の演技力を表してるんだとしたら、いや、やはり恐ろしい……w

 そしていくつかの検証をすっとばしていきなりドアノブの話へ。ゲーム版やり直してみたらここらへんからすごいショートカットを連発してるんですよねアニメ版。もっとも、どれも操作チュートリアルを兼ねた補足的な検証なので、飛ばしてても意外と話が通じます。これは実際に描かれてみないとわからないものですね。
 メモ帳に施した処理に関してはさらっと流してますね。あの辺は説明不足になってしまった感はあるかもしれません。それをカットすることで何とか時間内に収めてるわけですから、結果的には英断だったと言えるのかなぁと。

 その後、あれよあれよという間に犯行当時に起きたことの検証に入るわけですが、ここで「ああそう来たか」と思ったのがクライマックス推理の小出し。先週の時点では「クライマックス推理でだいぶ時間を使うはずだけど、その辺の尺の調整はどうするんだろう」と思ってたんですが、なるほど、先にいくつかのコマを見せてしまうわけですね。コナンよろしく犯人はシルエットしか見えないから先出しでもネタバレになりませんし、上手い処置を考えたなぁと思います。その分、最後の「おさらい感」は無くなってしまいますが……まぁ結局は「尺の問題」に帰結しますか。おさらいしてる時間は無いんだよとw

 で、

 「模擬刀の先制攻撃だべ!!」ってかなり無理矢理入れただろこれwww

 もっとも無かったら無かったで寂しいので良かったんですがw

 そしてダイイングメッセージ。原作では霧切のヒントで気付く苗木先生ですが、ここでは自ら閃いています。もっとも、逆に原作では自ら気付いていることをアニメ版では他者に指摘されてるシーンもあるので、苗木のスマートさのバランスを取っている部分はあるのかもしれません。
 桑田に白羽の矢が立ったところでAパート終了。時間にして13分ほど。後でまた取り上げますが、ゲームの3倍ぐらいのスピードで進んでるようです。

 Bパートで追い詰めにかかるわけですが、焼却炉のくだりはやはり事前説明不足だった感は否めませんねー。原作ではかなりじっくりと調査して、掃除当番の事情や昨晩の状況などを知ることが出来るわけですが、アニメ版では映ってたのがたかだか数秒。ここが最初の事件の肝になっているので、少しバランス調整をミスしてしまってる印象は無いでもありません。クライマックス推理も途中からになってしまうので、何となく物足りない感覚が……もっともこの辺は原作を知っているゆえのもどかしさなのかもしれませんが。

 ただ、その直後にそんな不満はすっかり吹っ飛んでしまいました。

 マシンガントークバトルにあたる最後のやりあいは本当にお見事でした。ゲームの再現にこだわらず、アニメ特有の描写であの丁々発止感をきっちり再現し、さらにとどめの一撃を言弾で撃ち込む演出も忘れず、非常に盛り上がってたと思います。実際、結末を知っていても見ていてかなり緊張しましたし。

 で、

 やっぱり「アポ……?」は外さないのね……w

 もう一つここでちょっと不満が残ったのは、桑田が「明確な殺意を持って殺した」って追及が無かったこと。あれが無いと桑田への同情がかなり強くなっちゃうんですよね。1話の事件は殺した方も殺された方も問題があったって要素が重要だった気もするんで、そこが変わっちゃったのはちょっと残念かも。まぁebのコミック版みたいに「故意ではなかった」って改変されるよりは全然マシですが。

 それと、これは不満では無いのですが、千本ノックの描写が少しカットされてましたね。初めは流血表現や弾を浴びせられる様子を描くのを避けたのかと思ったんですが、深夜アニメで考えると、その程度で放送コードに引っ掛かるとも考えにくかった。最近だとサイコパスだかで「人間の体に特殊な銃弾を撃ち込んで内側から破裂させる」みたいな描写もありましたし。

 で、何度か見るうちに気付いたのですが……

 「野球のボールが人に向かって撃ち込まれてる」のを極力描かないようにしてたんですね、あれ。

 初めの装填のシーンや撃ち出されるまではボールが描かれてるんですが、撃ち込まれる桑田の姿が描かれない、桑田に飛び交う物体が黒塗りされてる、最後に血のついたボールが無数に転がっている描写が無い、などなど、描写を避けているのはすべて「人に撃ち込まれた(或いは撃ち込まれる)ボール」だったんです。
 で、(これは偶然だったんですが)レコーダーの電源を切って入力をテレビに戻した時に一つの事実に気付きました。

 そういえば全国高校野球の予選が始まってるんだな、と。

 いや、あくまで邪推ですけどね……w
 そういう配慮なのかなーって思わないでもないです。それでも高校球児が最初の殺人犯人ってだけでなかなか挑戦的だとは思いますがw

 さて、毎度恒例、エンディングの件。

 1話を見た後にツイッターで「あの曲が本編の結末部分とかに重なって流れたりするとちょっと意見が変わってしまうかもしれない」と発言した私ですが、今回見事にその「重なって流れる」が実行されました。で、意見がどう変わったかと言いますと。

 重なってると耳がそっちに行かないから別に問題無いな、と。

 セリフが聞こえにくくなるようなボリュームで流れてたら「邪魔くさいわ黙れボケェ!」ぐらいには思うかもしれませんが、かなりボリュームは絞られているので、ほとんど気になりませんでしたというか印象に残りませんでした。今後も裁判回はこんな感じになっていきそうですね。
 モノクマとのやりとりが行われるタイミングや、霧切と話をする場所が変わったりしていますが、わりと重要な部分はきっちり回収されていて、オシオキで絶望したまま終わりとならなかった分だけ、わりと綺麗な終わり方になっていたんじゃないかと思います。
 

 総括ですが、大方の予想通り、やはり裁判に丸々1話使いましたね。恐らく今後も裁判で1話使うペースは維持されるものと予測されます。何しろ、フルで使っても原作の3分の1ぐらいに凝縮されちゃってるわけですから……w

 そういえば(ここまでに少し話題に上げましたが)3話を見た後、試しにゲーム版ではアニメ版の主要シーンに当たる場所まで裁判開始からどのぐらいかかるか計ってみました。基本的にAUTO任せで進行させ、チュートリアルは見ない、選択肢は即時回答、議論は即時論破、アナグラムやMTBやクライマックス推理もなるべく最速で進めたデータです。

ドアノブの話 10分
建付けの話 15分
犯人確定 40分
クライマックス推理開始 50分
クライマックス推理完了 53分
マシンガントークバトル完了 55分
トータルリザルト表示 57分
オシオキ 65分
CHAPTER1終了表示 71分

 だいたいアニメ版は3倍速ぐらいで進んでいたようです。ただ、2話以降どんどん裁判が長くなっていきますから、今後は更なる圧縮が予測されます。その結果どうなるかはまだ予測が付きませんが……

 世間様の評判を見た感じ、ゲーム版からのファンはそろそろ一部に絶望が蔓延し始めているようです。確かに原作と比べれば圧縮に圧縮を重ねてますし、ノンストップ議論は言うほどゲームの再現でもありませんでした。ですが、結局のところアニメ化ということを考えれば、ある程度の工夫は必要になるわけですから、絶望するには少し尚早な気もします。
 逆に、(そんなにサンプル数多くないんですが)アニメ版から入った人はそこまで不満を感じることも無いようです。駆け足に感じるのは結局のところ比較対象である原作を知っているからであって、これが初見の人はわりと内容は理解できているみたいです。「あの会話が無い」とか「このセリフが無い」とかも生じないわけですし。だからこそ、アニメではカットされたあれやこれやが満載のゲーム版をやってみていただきたいなぁとも思うわけですがw

 今回で評価はバッサリ割れたかもしれないなーとは予測してます。原作ファンでも自分みたいに「まだ静観でしょ」って人もいれば、早々に「もうダメだ」って騒いでる連中もいるわけで、逆にアニメ初見でも「いまいち夢中になれんな」と切る人が出てくる反面、一連の流れが気に入った人もいるのではないかと思います。

 個人的にはもちろん、次回以降も非常に楽しみです。石丸と大和田の和解やらジェノサイダー翔やらいろいろてんこもりのCHAPTER2ですが、さて、どうまとめてくれるのか。