【ネタバレ注意】一気に総まとめ(ダンロンアニメ感想10~13+総括)

2013年10月6日
レポート

 アニメ版ダンガンロンパ9話~最終話の感想雑記でございます。

 原作のラストにあたる部分までアニメも話が進みましたので、アニメを最後まで見た方にとって致命的なネタバレはございません。しかし原作との対比を交えて話してる部分があるので、以下、原作をオールクリアしていない方は閲覧に重々ご注意ください。


<ここからしばらくネタバレ防止用空白>
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 10話から先をまとめて書くのは、10話を見終わった時点で決めたことでした。原作のCHAPTER5~6はいちおうシステム上の区切り目はありますが、実質はまとめて「最終章」になっているとも言えますので、中途で感想を述べるのも不適切かと思い、前回サブタイトルの通り黙って見守っておりました。
 もっとも、放送終了から1週間ちょっと経ってからの投下になったのはモンハンにハマってたためなので、それに関してはいつも通りのものぐさです orz

 さて、まずは総論と言いますか、一言でまとめますと

 単体の作品としては及第点を満たしていたのではないか

 という感じです。

 原作をプレー済みだと、どうしても原作と比べて出来が良いか悪いかを考えてしまうので、そうすると及第点を与えるのはむしろ原作に失礼な話になってしまいます。しかしその仮定はそもそもにナンセンスで、「約24分×13話にあの作品をまとめる」という試みをどこまで達成できたかを評価すべきではないでしょうか。
 リアルタイムで見てる時は不満もいろいろ噴出しますが、後になって見返せば、「ああ、ここは割愛せざるをえないか」という割り切りは冷静に行えました。そうやって見ていくと、原作ファンが糾弾するほど悪い作りだったようには思えません。むしろアニメスタッフは頑張った、そう素直に感じます。

 もちろん、最後の裁判がだいぶ駆け足になってしまったのは残念ではありました。江ノ島の生存を暴く流れはもう「苗木が勘で当てただけ」みたいなノリになってますし、十神の落ちぶれっぷりは言うほど重たくのしかかりませんし、終盤の見せどころがだいぶ軽くなってしまってはいたとは確かに思います。
 ただ、苗木が仲間たちに希望を撃ち込むシーンや、江ノ島に「超高校級の希望」でとどめを刺すシーンは、むしろ原作よりも迫力があって良かったと思います。あれは「アニメならではの表現」だったと思いますし、あれらのシーンだけを取っても「アニメ版にはアニメ版のウリがある」と言っても良いのではないでしょうか。
 自分が勝手に期待をしていた最終オシオキのピタゴラスイッチ化は残念ながら成されませんでしたが、まぁ仕方ないかなと……「ゲームそのまま」を標榜している以上は、そこだけ変えられませんしね。Reloadに期待しようと思います。(まだ諦めてないらしい)

 あまり細かく切り抜いて感想を言うタイミングでも無いと思うので、改めて総括ですが、原作からのボリュームダウンという要素を黙殺するならば、出来は決して悪くなかったと思います。こういうことを言ってしまっては何ですが、目も当てられないような酷い出来のアニメ化をしたゲーム作品など大量にありますし、だいたいそういう作品は「原作と違うもの」を目指して作られていました。その狙いがハマれば良いのでしょうが、ハズれると悲惨です。原作までひっくるめて「そういうものだ」という評価が付いて回ります。「ロボットアニメじゃないの?」と言われ続けた、私が愛するあの作品のように。
 そういう意味で、非難を受けようが不都合が起きようがあくまで「原作通り」を貫いたアニメ版ダンガンロンパは、そのスタンスにおいて決して失敗はせずに乗り切れたと思うのです。

 たまに見かけるのが、「アニメから入った人間は原作のシナリオを最後まで見たから原作に興味を失い、原作から入った人間はアニメ版の出来を見て作品から離れてしまう」という、なんとまぁ超高校級の絶望に洗脳されてしまったのかしらと心配になるような意見なのですが、これはまったくもって的外れだと個人的には考えています。恐らく、「原作ゲームが好きな人」+「ゲーマー」という条件が成立した人がこの見解に陥りやすいのではないでしょうか。

 これに対する反論を少し。

 まず、ゲームがさほど好きじゃない人はアニメ版を見て原作ゲームをやろうとなんか思いません。まして原作ファンによって「原作はアニメの数倍のボリュームがある」と喧伝されてますから、絶対にプレーしないと思います。そんな時間をゲームに費やす気が無いからです。せいぜいネタバレ有りの感想サイトやシナリオまとめを探すぐらいでしょう。
 また、もしも「ゲームもある程度プレーする習慣がある」という人が原作にも興味を抱いたら、ほぼ間違いなく途中で原作に手を出すと思います。その事態を想定してか、公式もThe BEST版の追加出荷という措置を取りました。原作ゲームをプレーする理由は十中八九、「先の展開が気になるけど放映を待てない」です。あと「割愛されてると原作ファンが言ってるから、その割愛されてる部分が見たい」もあるでしょう。どちらにしろ、放映中途の時点で購入の意志は固まっています。
 これらの観点から、「アニメから入った人間は~~」の部分は否定されると思います。自身がゲーマーである人は「ゲームをプレーする時間を浪費するのは当たり前」と考えてしまいがちですが、そうでない人もいくらでもいるということを鑑みれば、そもそもに「せっかくだから原作も」という行動を誰もが取るという見立て自体が間違いということにはならないでしょうか。

 そして逆の動き、「原作ファンが離れる」について。これは単純明快です。

 その程度で離れる奴はそもそもにファンとしての深度は大したことないし、客としても大したレベルじゃない。

 もちろん、これは感情論ではありません。まず、本当にダンガンロンパという作品をやり込んで、そのシナリオの重厚さを理解しているのであれば、「13話で収まるはずがない」と放映スケジュール発表の時点で気付きます。もちろん口では「収めてくれるかもしれない」と言いますが、内心では「まぁ無理だわな」と思ってます。なので、盛大な割愛が行われてもポーズだけの苦言しか呈しません。何より原作で満足してますから、大してショックも無いはずです。
 また、シナリオが原作を完全踏襲することについても、異論を唱えるとは思えません。何しろ、ダンガンロンパは原作のあのシナリオだからダンガンロンパなのであって、ヘタに改変すれば悪化するのは目に見えてますし、そもそもにそれではダンガンロンパのキャラと世界観を用いた別の作品になってしまいます。コミッククリア版みたいな改悪に耐えられる人なら気にならないのかもしれませんが、私は仲良く出来なそうですし、公式にとってあまりありがたいお客さんでは無いと思います。そもそもにifは二次創作でやりゃ良いことです。ダンガンロンパifだって公式二次創作みたいなもんですし。
 つまり冷たい言い方をしてしまえば、原作ファンはアニメ版にそこまで過剰な期待はしていないはずなのです。ある意味で冷静に見ていますから、アニメ版の出来云々で作品そのものから興味を失うとも思えない。そもそもに2がああいう内容である時点で、1単体にはさほど大きな意味があるとも思えませんし……

 ひんしゅくを承知ではっきり言うと

 作品から心が離れたのは、そういうことを言ってる本人なんじゃないのか?

 って話です。みんなもそうだろうと思い込むことで、自分を正当化しようとしてるんじゃないかと……

 別に今回のアニメ化でダンロンを見限るという行動・思考そのものを否定しようとは思いません。ただ、その選択を周囲に、全体に押し付けるのはやめてもらいたいなぁと感じます。

 実際、今回のアニメを機に原作をプレーし、原作をたいそう気に入ってくれた人もいました。自分の周囲という狭い範囲ですらそういうことが2~3件確認されてますから、全国的に見れば結構な数の新規ファンを獲得するきっかけにはなったんじゃないかと思うのです。

 ですので、今回のアニメ化を「失敗だった」と主張する意見に対しては、今後も毅然と反論していきたいとは思っています。もっともそういう論戦をするような相手がいるわけでもないのですが……w

 ブルーレイの売れ行きとかReloadの販売実績とかも絡むのでしょうが、2のアニメ化がされるかは気になるところではあります。とは言え、2をプレーしている身としては、1だけで終わってしまっては不完全だとわかるわけですから、是非とも制作されて欲しいと思います。ただ、さすがに2は1章ごとのボリュームが段違いゆえに1クールじゃ無理でしょうから、確実に2クールが約束された状況でしか原作サイドがGOサインを出さなそうですし、実現するかは微妙なラインかも……こればかりは天に祈るしかありませんね(;´д`)

 とにもかくにも、個人的には非常に楽しめたアニメ化でありました!
 Reloadも楽しみですわ(´∀`)